ため池放射性物質対策工業務 処理技術

福島県の営農再開と農業復興を目的とし、福島県内の各地で「ため池放射性物質対策工業務」が実施されています。

東日本大震災を原因として生じた原発事故により、拡散した放射性物質が池の底に沈殿している影響で、通常行われていたため池底の土壌の剥ぎ取り等もできなくなり、水害防止対策および維持管理に支障をきたしていました。

震災発生から7年が経過した今、山林に降り注いだ放射性物質の多くが、雨水に運ばれてため池堆積土中に沈殿している為、ため池底に堆積している汚染土壌の除去は重要な課題になっています。

そのため、福島県内ではため池毎に調査を行われ、農林水産省が定める基準を超え営農再開・農業復興に向けた対策が必要と判断されたため池には、その対策が順次実施されています。

福島県南相馬市小高区 Sため池施工映像

工事概要:施工完成面積:1420㎡ 、堆積土平均深さ22㎝、発生フレコン数194袋(平均含水率52.2%)

福島再生加速化交付金が投じられている本業務の目的を決して忘れる事なく、今後も適正施工が推進される事を切に願います。